経営の基本
湖山Gには、数々の会議がある。
その中で、重要な全体会議に、経営基本会議がある。
月1度開催している。
1日かけて、全ての医療法人、福祉法人の月次報告をする。
月次決算の書類、法人経営状況を比較した表も先に提出されている。
毎月の株主総会と称している。
全ての法人の幹部が、聞いている。
そこでは、数字を競うわけではない。
新規事業の計画。
事件、事故、行政監査の指摘事項。
良い事も、悪い事も全て隠さず共有する。
だから、独立愚連隊のような、独立法人も自分で学んで、進歩成長する。
世の中の動きを知る。
私の経営戦略を知る。
己の法人の次の課題を自ら見つけ、自覚する。
現在では、ズームで全国の中堅幹部も多数参加している。
でも、この理想的な会議も、致命的な欠点があることがわかった。
私以外の誰も発言しないのだ。
子供の時の、ピアノの発表会を思い出した。
自分の発表の時に、指摘を受けなければ、今月は良しとしてしまうのだ。
他の法人に、関心がなく、褒めることも、問題点を指摘する事もないのだ。
結局、私1人が、一日中、質問や、叱責をしている。
これは、老害か。
経営組織の停滞は、間違いない。
幹部が、自己保身に走っているのか。
今は、湖山Gの、法人の合併が進んでいる。
その中で、幹部の人事評価制度を、改めるつもりだ。
経営者としての、私が受けるべき、人事評価は、グループ全体決算なのか、全体の病床数なのか、全体職員数なのか。
私は、どれでもないことは、確信しているが、どう評価するかは、私自身にはわからない。
良い医療、良い介護、良い保育には、客観的な評価方法はない。
それぞれの職員が、湖山Gで働きたいと思うか。
職員が、自分の親を、自分の子供を、湖山Gの施設に入れたいと思うか。
いや、自分自身が、自分の働く施設で、人生の最期を迎えたいと思うか。
いや、選ぶのは、施設ではない。
自分を介護し、看取ってくれる後輩の職員を、育てたか。
そこに尽きる。
結果は、自業自得だ。
自分の人生の成果は、自分の命を託せる後輩を育成できたかどうかだ。
評価は、自分の人生を賭けて、人生の最期に知る事になる。
私の人生の評価は、最期に、自ら知る事になる。
厳しい仕事だ。
血糖150 体重75.4 年始年末は、体重計測は、お休みとしたい。
私の、死に際の言葉は、「もっと光を!」ではなく、「もっとチョコレートを!」になりそうだ。 年始年末営業中 湖山商店 店主 湖山 泰成
