金融支援

全国の医療機関の6割が赤字と言うが、東京の病院で言えば、ほとんどが、実質赤字ではないだろうか。

コロナ無利子融資などで、資金繰りが持っているだけで、利益は出ていない。

つまり、現在の借金でさえ、将来、返済の可能性は難しい。

全国の病床は、少しだが、余っている。

もう、既に供給過剰なのだ。

必要なのは、融資ではなく、利益だ。

医療保険単価は、上がるどころか、実質的には、下がるだろう。

そして、インフレにより、人件費や、医療機器、医療DXの負担が確実に増える。

病院の健全経営継続に必要なのは、利益だ。

医療保険の単価は、赤字になっている。

救急医療は、すればするほど、赤字だ。

医療保険単価も、人件費、インフレに同調して上げるようにしなければ、やがては倒産か閉院になる。

自費の医療を増やせる医療機関は、限られている。

民間金融機関の協調融資は、実は、医療福祉機構などの公共融資よりも、ずっと金利が高く、融資期間も短い。

リスクが高いとみなされているのだ。

必要なのは、リスクマネーではない。

補助金、寄付金だ。

昔だが、ハワイの病院を見学した時の事だ。

各病室の入り口には、寄付者の名前、企業名のプレートが貼ってあった。

入院患者の名前ではない。

1部屋分の建築費を、日系企業が、寄付していたのだ。

ホンダやソニーの創業者の名前だっと思う。

日本でも、トヨタの病室、三菱銀行の病室、日本生命の病室、セブンイレブンの病室が生まれれば良いのだが。

医療福祉には、補助金や低利長期融資の制度がある。

公的融資や補助金の制度があるのは、医療福祉が、儲かる事業ではないからではないか。

それらがないと、継続できないくらいの無利益な公共サービスだと考えられてるからではないか。

医療介護は、ITベンチャーのような、将来成長の見込める、収益性を期待できる業態ではない。

今や、構造不況業種である。

協調融資も、ある時払いの催促なしにして欲しい。

これは、民間銀行にできるわけがない。

やがて、苦しむことになる。

借りての病院も、貸し手の民間銀行も。

医療は、既に社会保障ではなくなっているのだろうか。

ホテルや、レストランや、スポーツクラブと同じ産業なのだろうか。

新首相には、国防、外交の次に、この不況業種にも関心を持って頂きたい。

血糖180

気仙沼の海辺の結婚式場のレストランで、静かな穏やかな海を眺めた。

8年ぶりの気仙沼の海は、美しい。

ヘリコプターで、降り立った老健施設も、将来は建て替える。

建て替え資金の借り入れには、利益が必要だ。

日々の経営に、緊張を緩められない。

持分を放棄した医療法人は、既に国の財産だと思う。

平安時代の荘園のと同じだ。

荘園病院、荘園特養ホームと呼んで欲しい。

建て替えの資金は、国立病院のように、全額補助金であっても良いではないか。

お国の財産なのだから。

自治体が、30年債券を発行し、無利子の代わりに、相続税免除では如何か。

財務大臣に提案したい。

昔、病院債と言う制度があった。

湖山病院債を発行したら、買っていただける方がいらっしゃるだろうか。

自治体が買ってくれたら、自治体病院になれるのだろうか。 成長する医療福祉経営者 歩く担保 湖山泰成

銀座湖山日記

Posted by Meguro