40年前に、都内の民間中小病院の経営者の勉強会が出来た。
私は、その勉強会の最年少のメンバーとなった。
毎週、朝食会で、講師を呼び、勉強、情報交換をする。
創業メンバーで、今でも、毎週出席する会員は、私1人となった。
元々青年部と呼ばれて、45歳定年だったのだが、いつの間にか若い人はいなくなり、元青年ばかりとなった。
私は、後期青年部と自嘲している。
この勉強会で学んだ事は多い。
少なくとも、40年の都内の民間病院の歴史を見る事となった。
創業メンバーの病院は、民間中小外科系病院が多かった。
当時から、都内で、1番、経営が苦しかったからだ。
実際、その外科系の病院の多くは、今はない。
民間病院は、診療所から病院に成長したものが多い。
でも、今の時代は、人口増から、減少へ。
医療保険の単価の上昇から、切り下げへ。
マーケットの変化に合わせて、経営は変わる。
様々な理由があるが、公的病院と違い、民間病院は、劇的に減少するだろう。
人手不足も、医療保険財政難もあるが、疾病構造の変化と、医学の進歩もある。
専門医ばかりで、総合診断医が不足との意見もあるが、AIと、オンライン診療、薬の宅配などの影響で、慢性疾患については、医療機関に通う頻度が激減する。
療養病床もリハビリ病床も、介護施設と在宅医療、訪問サービスの拡大で減りつつある。
昔に比べ、最近の高齢者は、アクティブで元気。
スポーツクラブに熱心に通うし、ゴルフも続ける。
医療介護の経営は、追い風から、明らかに向かい風に変わった。
銀座医院では、全国への介護施設へのオンライン診療を増やしている。
日本中の、内科の病院ベットも、減少すると思う。
看取りが、在宅や介護施設で多くなれば、入院患者は減る。
均衡縮小が、これからの湖山Gの経営テーマである。
厳しいとは、思わない。
山道は、今までの登り坂から、下り坂になるだけだ。
でも、足元を良く見て、谷から落ちないように、慎重に道を進みたい。
血糖186 冷凍の焼きおにぎりを、初めて食べた。美味しい。
湖山G代表 サンダーバード会長 健康の駅副会長 日本棋院評議員 湖山 泰成