経営者の祈り

私は、20代の頃、日本一の流通業のトップにお会いした事がある。

その方は、今でも月に一度は倒産の夢を見ると言っていた。

冗談だと思っていた。

でも、自分がオーナー経営者になってみると、夢ではなく、日々その危機に悩む事になった。

私の人生に、少なくとも3回は、その危機に襲われたことがあった。

どうして、その危機を乗り越えられたか。

現場の若い職員が、頑張った。

中堅職員の意識が変わった。

運が良かった。

とでも、言うしかない。

当の私は、ただただ、踏ん張るしかなかった。

当初から、全額、自分の生命保険を担保とした借金で、起業したので、赤字は、経営破綻、自己破産に直結していたのだ。

14000床の湖山Gとなった今でも、その頃の事を忘れられない。

深夜目覚めると、その時の恐怖が蘇る。

この日記を書いているのは、実は、漆黒の闇に救いの祈りを送っているのだ。

最近もまた、毎朝のように、両親の位牌に祈る。

自分のメガネ顔が一段と、父に似てきた。

母の笑顔を見ると、母の声が、耳に届く。

歳を取る事に、子供の頃の記憶が蘇る。

日本人の男は、死ぬ時には、お母さんと叫ぶという。

私は、誰に救いを求めるのか。

無神論者こそ、科学者こそ、最期は、カトリックになると聞く。

バチカンのローマ教皇は、最期は、何を神に祈ったのだろう。

私は、キリスト教と、仏教の両方の本を旅するように読んでいる。

最近は、どちらにも、救われないような気がして来た。

毎日、そんな思いで、この日記を書き、朝を迎える。

明るく、楽しい事を考えよう。

昨夜、自分も出演したラジオ放送を聞いた。

自分の声をスピーカーから聴くのは、不思議な気がする。

ラジオの中の本人は、言っている。

銀座ミツバチで、銀座農協を作ろう。

銀座農協準備委員会を作ろう。

日本の農業を守ろう。

泰成君は、生きるには、何か使命が必要なのか。

親の育て方が悪かったとは思わない。

血糖204    夜食はラーメン

湖山G代表 サンダーバード代表 健康の駅副会長 日本棋院評議員 湖山泰成

銀座湖山日記

Posted by shimada