下宿屋
シャーロック・ホームズとジェイムズ・ボンドに憧れている。
と言っても、スリルでも、女性でもない。
朝食の美味しい、親切な管理人のいる、下宿生活である。
昔は、夫に先立たれた寡婦が、若い独身男性を下宿人として、お世話していた。
あるいは、定年を迎えた役人夫妻が、下宿屋を営んでいた。
日本も、大正時代には、下宿屋は珍しくなかったはずだ。
ホームズの下宿は、ベイカー街221Bにあった。
その下宿の女主人は、ハドスン夫人と呼ばれ、朝食が美味しかった。
007も、独身海軍中将で、賄い付きの高級下宿人で、朝のコーヒーと卵の茹で方にもうるさかった。
夏目漱石の坊ちゃんも、下宿生活ではなかったか。
ロンドン留学中の夏目漱石も、ロンドンの下宿生活であったはずだ。
さて、最近の日本では、金利が上がりつつあるのにも関わらず、個人の不動産投資が盛んだと言う。
これは危ない。
アメリカ、韓国、中国の住宅バブル。
そして、35年前の日本の不動産バブルの時代とそのバブル崩壊を思い出して欲しい。
個人が、ローンで不動産投資をするようになったら、間違いなく、不動産バブルだ。
崩壊もやがて、必ず迎える。
ここ数年、東京のマンションの値段が、倍になり、投資目的で買う人が増えてきた。
値段が上がった、住宅を担保に更に、不動産を買う。
しかも、個人が、個人ローンで。
これは、悪い兆候だ。
湖山Gは、事業に必要な病院、介護施設の不動産と、職員の為の職員寮にしか投資をしない。
株式投資も全くしない。
日本経済は、崖っぷちなのではないか。
株価や、企業収益が良いと聞けば、私などは、余計に不安になる。
欲に任せた投資で成功した人は少ない。
汗をかいて、今日の生活費を得よう。
労働以外の、所得はあり得ない。
私の銀座での人生は、それを教えてくれた。
もうすぐ、70歳になる。
血糖173 昨夜は、 広尾の隠れ家みたいなレストラン。流石に銀座とは違う。
夜食は霊前に捧げた薄皮饅頭。両親のお流れだ。父の好物だった。
湖山G代表 サンダーバード代表 健康の駅副会長 湖山泰成