権威と信頼
私の小学校は、皇居のお堀の側にあり、皇居の土手に囲まれていた。
その土手に、何故かマンションが建っており、そこの入居者は大物政治家の秘書であったり、大手新聞社の幹部が住んでいた。
その怪しげなマンションにも子供がおり、その小学校に通っていた。
そのせいで、私の小学校の友達には、政治マスコミ関係の子女が多かった。
私の中学校、高校も同様である。
そこのマンションに住んでいた、大手新聞社の経営者が亡くなった。
私の大学院の哲学倫理の指導教官は、その人の、大学の同期学友だった。
恩師の出版記念バーティーの時に、その新聞社の社長が挨拶をした。
私は、哲学の道を進みたかったのだが、とても彼に敵わないので、学問の道を諦め、ヤクザな新聞記者になった、と言った内容だった。
当時、時の総理を動かすと評判だったマスコミの権力者は、大変、純粋な哲学思想家だった。
しっかりした政治思想、政治哲学を持っていた。
彼の著書の自伝は、政治家のより面白い。
彼の毒舌と、権力闘争は、潔く、堂々としていた。
でも、現代のマスコミとしては如何なものかと疑問に思う人も多かろう。
但し、生の人間としては、正直な、面白い人だった。
この人は、社内の派閥闘争にも勝ち、政界の権力闘争も乗り切り日本一の新聞社の終身、権力者となった。
この人は、社長、会長などより、主筆と名乗った。
新聞の論説だけでなく、全ての記事を差配した。
編集者は、記事に責任があるが、主筆は法的責任はない。
権限はあれど、責任はない。
なんと素晴らしい役職だ。
私の代表と言う役職も、似ていなくもない。
権力と富はなくとも、権威と信頼はある。
私の思い込みだろうか。
享年98歳 権力者は、長生きする。
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