見ている人と見られている人

東京国際映画祭初日。
レッドカーペットの上に、監督、俳優が並び、多数のカメラ、記者が並ぶ。
本来なら、フラッシュが焚かれたり、シャッター音が続くのだろうが、デジタルカメラの時代は寂しい。
ファンが可愛らしく手を振っている。
流石に役者は、衣装から振る舞いから違う。
役者のオーラは、何によるのだろう。
演技によって身につけた表現力か、役者当人の魅力か。
それとも、期待して見ているファンの受信力か。
恋し、恋される者達の共振力だ。
その磁力の渦の中にはまるのが、映画祭だ、と納得する。
役者は意外と小柄で、相対的に、顔と目の作りが際立っている人が多いと思う。
目力と言うのだろうか。
睨みが効くのだ。
歌舞伎役者が、典型だ。
そんな事を考えつつ、映画祭のオープニング作品を観た。
時代劇。
7人の侍を、11人にグレードアップ。
鬼畜の刃の表現で、ストーリーは、仁義なき戦い。
最近大人気となった、侍が、タイムスリップする楽しいチャンバラ映画とは桁違いの迫力。
街場の銭湯と、温泉プール付きスーパー銭湯位違う。
これほど、生首が転がる時代劇は、初めて見た。
ゾンビー・チャンバラ映画の誕生である。
黒沢明監督が生きていたら、このようなリアルな時代劇を作ったのではないかと思った。
この映画を観たら、役者商売は大変。
やはり、ああだこうだと演技指導する監督が自分向きだと、勝手に納得した。
この映画は、評判になるだろう。
でも、一度観れば、殺戮シーンは目に焼き付いて離れない。
怖い夢を見なくて、ほっとした。
この無限地獄チャンバラ劇は、人気シリーズになるのではないか。
ゾンビー映画の、時代劇バージョンだ。
映画の世界、表現力、パワーに限界はないのだ。
老いて萎びた心は、どうしたら良いのだろう。
今日は、新入職員と、ディズニーに行く。
ミッキーと白雪姫に慰めてもらおう。

能登地震303日 血糖225 深夜の焼きそば
湖山G代表 サンダーバード代表 健康の駅副会長
東京国際映画祭スポンサー 湖山 泰成

銀座湖山日記

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