キャッシュレス・ホスピタル
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40年も前、銀座が救急病院の時代である。
私は、高額になる、個室入院費や、人間ドックの支払いに、カード支払いを導入した。
キャッシュレス会計を考えたのである。
手数料も、実験的に負けて貰った。
患者の会員制度を目論んだのだ。
良い案だと、自惚れたのだが、実際には、殆ど利用者がなく、1年で廃止した。
次は、外来患者の為の保証金制度。
一回の外来会計の金額は、医療保険自己負担分で、少ない。
1人、1万円を預かり、毎月一括自動引き落とし。
これも、利用者がいなかった。
病院の事務方も、面倒で嫌がった。
その次には、人間ドックの贈答用の利用権を販売した。
今はない、有名なデパートに置いてもらった。
これも、全く売れなかった。
父の日や母の日に、子供達で、人間ドック利用権を贈る。
これも、良いアイデアだと思ったのだが、親孝行な子供達は、期待したほど、いなかったのである。
デパートの商品券の発想であった。
元々、商品券で支払えるようにすれば良かったのかもしれない。
次は、健康信託。
金融信託の配当で、毎年人間ドックを受けられる。
これは、信託銀行の担当者と案を練ったのだが、実現しなかった。
最高してくれる、信託銀行はないだろうか。
健康信託と名付けておいたのだが。
とにかく、知恵者の泰成君は、アイデア倒れで、失敗の連続だった。
今にして思えば、時代を先取りしすぎていたのかもしれない。
当時でも、銀座の歯科では、カード支払いは、行われていた。
入れ歯のお客が使っていたそうだ。
美容整形では、使っているだろう。
スイカで支払える、医療機関は、あるのだろうか。
とにかく、保険医療の利益は薄い。
カード支払いは、進まないだろう。
忘れてしまったはずの、泰成君の敗戦記をご披露した。
能登地震297日 血糖165
湖山G代表 サンダーバード代表 健康の駅副会長
本日藤沢SST記念式典 湖山泰成