医療福祉の労務倒産
都内求人率1.76倍。
あらゆる業種の平均であるから、介護の実態は、その倍くらいではないか。
医療職と介護職、東京と地方で状況は大分違う。
これからは、東京では合併、地方では病床縮小が進むと思う。
都会には、人が集まっているが、介護より高給な職が豊富。
また、運輸、建築、飲食などあらゆる現業は人手不足で、それらの職の給与は急騰してる。
介護保険事業者は、そうはいかず、赤字覚悟で賃金は上げられない。
人手不足で、稼働が上がらず、赤字になる。
多くの施設は、その悪循環に囚われている。
幸い、湖山Gは、毎年、新卒を300名以上採用し、稼働も満床に近い。
それで、黒字で成り立っているのだが、職員はフル回転だ。
新規開業でも、災害でも、湖山Gの支援体制があるから、ここまで維持してきた。
もう、これからは、施設一つの法人は成り立たないだろう。
労務倒産に近い事が増える。
倒産まで行かなくとも、施設売却や廃業が増える。
その時代が到来する事を予言し、私は、医療福祉のバブル崩壊と言っている。
経営者は、所詮、夜道を歩く臆病者。
雪山を行く登山隊のリーダーの心境だ。
しかも、登り道は終わり、これからは下り坂に向かう。
お国の政策の変更は、雪崩に合う様なもの。
運命のように、避けられない。
登山隊の基本は、体をロープで繋ぐ。
湖山Gの仲間は、皆、ロープで繋がれ、遭難者を出さない。
最近の職員のトラブルを見ると、上司が職員とロープで繋がっているのか。
愛情と責任があるのか。
そう、叱責する場合がある。
上司、管理職の適性は、優秀さではない。
親のような責任感。
その責任感は、人間としての愛情、優しさ、労りに尽きる。
湖山Gの管理職の適性は、人間性そのものに尽きる。
勿論、経営者は、その人間性を問われている。
私の子供の頃は、政治家も医師も経営者も尊敬されていた。
理事長、学長、院長、園長、施設長。
皆、立派な人に見えた。
でも、最近はどうだろう。
医療福祉教育は、理想と期待が高い世界だ。
その分だけ、理想と現実とのギャップがある。
そのギャップを埋めるのは、トップの力だけでは不可能だ。
それが、組織のチームケアなのかもしれない。
経営のチームケアもあると思う。
連休中は、管理職は、気が休まらない。
銀座が救急病院の頃は、私は、警察、消防の関係団体の役員を多数引き受けていた。
銀座に病院が1つしかなかったからだ。
だから、その職に勤める人々を尊敬している。
現場で命を張る人々は尊い。
医療福祉教育も同様だ。
経営者の奮起は、現場への理解と感謝から始まる。
連休中も勤務の諸君。
無事、連休が終わったら、ゆっくり休みを取ろう。
血糖148 昨夜はどら焼き。
能登地震122日
職員家族に感謝 湖山G代表 サンダーバード代表 湖山 泰成