常在戦場常時非常時
地震災害の際、被災地の病院・介護施設は、逃げ込むための避難場所、救援センターである。
しかし、大災害となると、今度は、入院患者・利用者を、広域で避難させなければならない。
東日本大震災の時、倒壊した老人の患者をバスで、安全地帯に避難しようとしたが、県内を一周しても、受け入れ可能な病院がなく、多くの方が亡くなった。
県内ではなく、県外の遠くに行かないと、受け入れ可能な場所がないと言うのが、大震災だ。
首都圏大震災が起きたら、全国から支援があるだろうが、残念だが、都内に入れない。
道路は、動かない車で渋滞だろうし、電車も動かない。
全国からヘリコプターで、学校や、公園や、スーパー堤防に降りるかしかない。
東京都は、病院船を2艘発注したそうだが、船員が船に行けるだろうか。
全県からの小型船が、川を登るしかなさそうだ。
最近の公共施設、病院、特養ホームは、地震も考慮して、しっかりした建物になっている。
災害対応の地域交流室もある。
それだけで、何人助かるかと言われれば、心許ないが、とにかく、1人でも助ける。
その前に、自分が助かる。
自分自身が助からねければ、人は助けられない。
職員は、通勤時に災害に遭遇したら、どうしたら良いか。
勤務地を目指すか、自宅を目指すか。
家族に連絡はどうするか。
電話も、メールも、パンクしている。
お取引業者も、優先して食材を運んでくれるだろうか。
東京には、高層大型特養ホームもある。
エレベーターの回復の為には、管理業者にも来てもらわなければならない。
実際、停電で、水道もエレベーターも動かないと、人手だけでは、高齢者の移動もできない。
何も考えたくなくなるのだが、そう言うわけには行かない。
都会の場合、施設は避難場所か、それとも、近隣から救援に来てもらわなければならない施設か。
実は、両方なのだ。
過去、被災にあった、熱海の施設は、ユニット名に地域の地番をつけた。
院内指示がなくとも、地域の住民は、自分で自宅の地番に入って欲しいと。
その時は、避難場所になるのか、救援先ユニットとなるのか。
その為にも、地域と一緒の避難訓練は必要。
施設内だけの訓練では足らない。
また、普段から施設と、スタッフに馴染みがないと、施設内に入りづらい。
その為にも、避難訓練だけではなくて、楽しいイベント、お祭りで、馴染みの場所、馴染みの人間関係を作っておいて欲しいのだ。
普段から。
職員は、常在戦場。
経営者も、常時非常時。
仕方がない。
必ず生きて頑張っていると信じで、救援に行く。
必ず救援に来てくれると信じて、頑張って生きのびる。
仲間への信頼は、信仰に近い。
地震が無い事を、今日も神に祈る。
秋の防災訓練の企画を確認している。
消防署に、感謝を捧げる日でもある。
サンダーバード 副代表 湖山 泰成
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