お盆の夏祭り

25年位前の頃は、8月はお盆の15日以外は、殆ど施設の夏祭りで、全国を旅していた。
わざわざ夏のイベント日程をづらして、私が参加できるようにしたのである。
若かった。面白かった。
その月の水分摂取量の半分は、ビールだったのでは無いだろうか。
さすがに、9月の3日間は、銀座の病院で、点滴をしながら、机に向かい書類に判子を押していた。
暑い夏に思いっきりぶつかった8月。
全国各地のお祭りや、施設イベントを知ることができた。
病院、施設は盆も正月もなく、24時間職員が勤務している。
東京では感じる事のなかったお盆が、地方だと神聖な日だと感じた。
私は、お盆と正月は、映画館で過ごすのが、習慣だった。
昔は、年季働や、住み込みの職場は、盆と正月くらいしか休みをもらえず、若い人は、映画館に行くというイメージがあった。
でも、それも戦前のイメージだったかもしれない。
お盆は、親戚一同、故郷の実家に集まるという風景は、今でもあるのだろうか。
1週間ハワイに行く。
1週間パリに行く。
などの知人がいないわけではないが、小生は、家から出る気力も体力もない。
ネットサーフィンとは、最近始めた習慣だが、確かに、これだけで世界の全ての情報が得られるような気がしてしまう。
夜毎、飲み会や勉強会や会合で、様々な人を出会う人生が楽しかったが、最近は、現場職員との銀座での食事会を楽しみにしている。
会議も、ズームでなるべく多くの施設職員と話す事を大事にしている。
また、その事が、これからの湖山Gにとっても、私にとっても、とても大事な事だと気がついた。
現場施設中心の組織づくりにとって、フラットな組織が如何に大事か。
社会福祉法人が大きくなると、宮廷政治みたいになってしまう傾向がある。
幹部が、侍従長みたいになって、現場の後ろ盾ではなくなって、自分だけ無謬な貴族になってしまうのである。
合併と分散。
とにかく、躍動感ある、責任感ある組織を取り戻したい。
私と幹部の老いが、新しい若手幹部の登用の機会になるようにしたい。
老兵は、どのように去るべきか。
いや、利用者として、理解のある感謝のある良いお客になるのも、最後の使命だと思う。
ならば、カスタマーハラスメントをする利用者にはなるまい。
現場の苦労を見にしみて知っているのだから。
多分。

パルスオキシメーター 97・98・97
体温36.2 血糖155

浴衣で銀ブラ 代表 湖山 泰成

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