セイフティ・ネット

社会のセイフティ・ネットが、社会保証であり、その最たる事業は、医療福祉だと思う。
でも、その医療福祉事業が、民間事業としては、経営難であり、これから淘汰が始まる。
医療も介護も、患者・利用者の立場から見れば、ホテルや店舗に近いかもしれない。
銀座のお店は、毎年、何割も変わり、競争が激しい。
最近は、高級時計の店ばかりが、目立つ。
しかも、その時計店の看板が変わる。
インバウンド、円安、世界経済で、これも、変わるのだろう。
また、調剤薬局も増えた。
これも、また、工場調剤、通販の規制緩和で、店舗そのものは統合され、減るだろう。
これも、人口減、職員減、財政難に合わせた規制緩和措置で規定の政策である。
病院も、40年前から既に、150床以下の病院は成り立たない、民間病院の半分はいらないと厚生省は、言っていた。
その政策は今に至っても続いているし、それが今これからやっと実現しそうだ。
農業も似ているかもしれない。
農協や医師会、病院会が頑張ってきても、承継者がいないのでは、仕方がない。
診療所も、所詮は、個人商店。
やがては、商店街の商店がスーパーに変わって行ったのと同じ軌跡を辿ることになる。
その屋台骨、後ろ盾の医療が縮小、弱体化すると、介護も厳しくなる。
介護保険も、デイサービスがなくなりそうだ。
無い袖は触れない。
お国の懐事情優先なので、やむおえない。
抗いようがない。
ここは、民間自立、自助で生き延びよ、と、お国は言っている。
でも、それでは、社会のセイフティ・ネットは誰が担うのか。
義務教育や生活保護と同様に、国民皆保険の医療保険と、介護保険が頼りになる柱だったはずだ。
これでは、日本の暮らしは、厳しくなるばかりだ。
ここで、私は、宣言する。
湖山Gは、職員と利用者の生活共同体を目指す。
生協や、職員組合や、農協のようになる。
目指す目的と、実態はそれに近いと思う。
湖山Gそのものが、社会のセイフティ・ネットとなる。
医療法人、社会福祉法人は、非営利法人。
ビジネスで、株式会社で医療、介護、保育を活性化させるのはわかるが、利益の上がらない、儲からないサービスは撤退されてしまう。
公益事業、社会保障事業の存立基盤が必要だ。
あらゆるサービスは、社会を良くすること。
そのリーダーとして全力を尽くす。
私の老後の生活もかかっているのだから。
今日は、学生との面談がある。
未来を育て、託したい。
永年勤続表彰式がある。
長年の友に感謝し、共に慰労したい。
それが、私の職務であり、その仕事に感謝したい。

パルスオキシメーター 99・99・98
体温36.5 血糖158

民から官へ 代表 湖山 泰成

銀座湖山日記

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