選ばれてこそ
中小病院ばかりか、診療所まで。
とにかく、最近は、全国の診療所の売り案件が目白押し。
最近は、若い医師の開業意欲は盛り上がっている。
でも、東京都心に限られている。
地方開業は人気がない。
必要性も、収益性も地方の方が高いのに。
これは、配偶者が地方を希望しないのだと思う。
子供の教育環境の事もある。
兎に角、医師は、銀座には来てくれる。
それで、全国へのオンライン診療は、銀座で始めることにした。
介護施設のM&Aは、昔から盛んだった。
ビジネスである。
でも、昨年ぐらいから、社会福祉法人 特養ホームの案件の相談が出てきた。
取引の成功例は、まだ、それほど多くはないと思う。
昔は、上場を果たしたり、相続で多大な資金を持ったお金持ちが、社会還元や子供の処遇を考えて、社会福祉法人、しかも、保育園でも、障害者施設でもなく、特養ホームを所望した。
湖山グループの特養ホームを譲って欲しいと望まれる財産家も何人がいらしたが、勿論、全てお断りした。
経営に関する考えた方が、甘すぎるのだ。
社会的名誉があって、収益が高く、経営は楽だと。
馬鹿にするな、ふざけるなと、一蹴する。
でも、この数年、特養ホームの乗っ取り、買収、計画倒産、転売の事件は何軒が起きている。
私は、その捜査に協力して、犯罪者の逮捕に協力した事もある。
今は、警察関係者の顧問も迎え、社会福祉法人の犯罪撲滅が、私の社会活動の一つである。
銀座の警察署の防犯協会の一員でもあったが、福祉の世界が犯罪に狙われる時代が来るとは思わなかった。
恐ろしい時代だ。
さて、湖山Gは、いくつかのM&Aを行い、施設を増やして来たのは、事実だが、こちらから、買収に行った事はない。
湖山Gの法人施設の収益、内容は全ての銀行に、すべて情報開示している。
あちらから、持ち込まれた案件は、慎重に検討する。
仲介業者からの話でも、まず、こちらの名前を提示して、あちら側から、湖山Gの事を良く調べて、その上で判断してほしいと伝える。
価格次第と言われる方は、その場でお断りする。
入札で、競うつもりはない。
また、赤字になった現状の医療介護マーケットで、将来性を期待して高く買収する人などいない。
少なくとも、私は、この世界は、一度バブル崩壊すると予見している。
安定している、社会福祉法人。
成長する老人介護事業。
介護保険30年で、その成長の時代は、終わり、下り坂の時代に入った。
でも、湖山Gは、生き残るだけではない。
下り坂、逆風だからこそ、前に進み、成長する。
ヨットの操舵と同じだ。
医療介護施設の廃業、倒産は、これから、多数、社会で顕現する。
医療福祉は、成長産業、儲かるビジネスではない。
少なくとも、これからは。
こういう時代にこそ、社会保障事業の本領が発揮されなければならない。
その時代を予見して、日本一の社会福祉法人を目指している。
規模、収益性だけだはない。
優秀な特養ホーム経営者を多数育てる社会福祉法人として。
血糖103 今日こそ、西郷ラーメン。 現在は、お粥が美味しい。情けなし。
元健啖家 グルメ 湖山泰成
