臨床栄養学
泰成君は、栄養、食事に関する本は大好きだった。
小学校6年の時、テレビで観たアメリカの朝食シーンに影響を受け、冬休みを、1日3食、サラダとグレープフルーツとベーコンエッグだけで暮らした時期があった。
その時は、短期間で、肥満児がスマートになった。
今で言う、カーボンダイエットを実行したのだ。
中学校の頃は、玄米食、クネッケにはまった。
自分で、脱脂粉乳(スキルミルク)でカッテージチーズを作り、クネッケに乗せて食べていた。
また、自然食品の店から、無農薬玄米を買って、自分だけ、圧力鍋で炊いて食べていた。
母は、玄米が嫌いで、自分は絶対食べなかった。
私の我儘だった。
当時は、自然食ブーム。
また、東大の公害原論の公開ゼミの影響もあった。
でも、高校生になったら、学校近くの有名な豚骨ラーメン店に通うようになり、清らかな肉体は、あっという間に、世俗に染まってしまった。
その後の、泰成君の食生活は、聖と俗を行ったり来たりするのだが、自分の生活管理は何ともしがたく、出張の多い、仕事生活に振り回され、今に至っている。
今から、25年前、栄養学の名誉教授が、講演で言っていた。
物の栄養士になってはいけない。
クッキンングスケールで、食材のカロリーや栄養素を計算するだけの栄養学であってはならない。
良い食材を、美味しく料理して、口から美味しく食べて健康になる。
それが、生きた栄養学だ。
成程。
また、父は、消化器の専門医だったが、いつも、自分の事を臨床医です、と自己紹介していた。
臨床栄養学とは、どうあるべきか。
未来に期待して、更に、研究、実践を進めたい。
経営者としては、臨床経営学を考えてみたいとも思う。
血糖149 御馳走三昧の割には、正常。助かった。
本日のランチョンセミナーの弁当の中身が気になる。 生涯学徒 湖山 泰成
