過去から電話
今週や、遠い過去を呼び起こすような電話が2本あった。
一本目は、亡くなった父のゴルフ友達の、夫人から。
現在、老人マンションに入居中なのだが、別の老人ホームを探していて、湖山Gの施設を見つけた。
今度、見学に行くと言う。
一緒にゴルフもしたはずだが、もう、半世紀は前だろう。
ありがたい事だが、思い出せない。
2本目の、昨夜の電話は、小学校のクラスメートから。
同窓生が、亡くなった。
彼の家は、学校の近くにあり、よく、寄った。
学者の家庭で、彼のお母さんから、勉強を教わった事もある。
私は、動物が苦手だが、彼のおかげで、熱帯魚を飼った事がある。
彼は、小学校の頃は、魚博士と呼ばれ、熱帯魚の知識が豊富だった。
クラスメートで先に逝ったのは、彼で、3人目だ。
3人とも、酒は好きだった。
そのうち、2人は、ヘビースモーカーだった。
親しかった良い奴ほど、先に逝く。
もう、酒も煙草も縁のない老人が、残って逝く。
一緒に、よく飲んだ。
もっと、飲んでおけば良かった。
待っていてくれと言う必要はない。
その先の居場所はないはずだ。
クラスメートが揃うのは、気長に待っていて欲しい。
享年69歳の魚博士、これからは遠慮なく、飲んでくれ。
血糖141 本の虫 共に手塚治虫のファン 湖山 泰成
