モニターに映る顔
統括本部の私の部屋は、10人くらいの人が座れる会議テーブルが置かれており、来客との会議室になっている。
普段の執務は、職員と一緒のフロアーで、皆と一緒である。
スタッフの仕事ぶりが見える窓ぎわに、事務机が置いてある。
秘書役が目の前にいるので、便利なのだ。
オンライン会議は、執務室で行う。
両手を伸ばしたくらいの、大型ディスプレイが置いてあり、そこに、18人の顔が並ぶ。
施設長クラスの施設幹部との定例会議だ。
私の声は、何故か、いつも大きな声になる。
モニターに映る、遠い先の相手に、私の声が聞こえているか不安なのだ。
私は、モニターを見つめ続けている。
モニターの表情を通して、反応を求めているのだ。
聞いているのだろうか。
理解しているのだろうか。
納得しているのだろうか。
いつも、そんな事を考えながら、話をしている。
わかってもらいたい、そんな焦りが、いつも私にはある。
赤ん坊の鳴き声と同じなのだ。
私の叫びは。
気がついてほしいのだ。
私の思いと、求めに。
モニターの小さな顔に、笑顔を見つけるとホッとする。
相手の気持ちを慮る余裕もなく、自分の意向を伝えるだけで終わってしまう事も多く、反省はするのだが、なかなか双方コミュニケーションとはなっていない。
参加者の気持ちをつかもう、理解しようと必死にモニターを見つめている私は、相手にはどう映っているだろうか。
昨日は、最後には、皆の笑顔を見ることが出来たので、嬉しかった。
理解し合えるだけて、嬉しい。
実行、成果は、また、その先の事だ。
まずは、理解、共感から。
出来たら、実行して欲しい。
老人と赤ん坊の気持ちは、同じだ。
あなたの救いを求めている。
待ち望んでいる。
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