病院優先
日本の医療介護制度は、学校制度に準拠しているように思う。
保育園、幼稚園から、小中高大学まで、国民全員が入れて当たり前。
国立、公立が柱になっていて、更に、民間は自由に開設できる。
学校や、病院の開設には、既に規制があるが、診療所は、自由開業制だ。
だから、お国は、診療所も、保険医療では、採算が合わないようにする。
来春の医療介護一体改革では、実際には、全ての経営がより厳しい方向に更に進む。
既に、沢山の診療所の売り物の情報がある。
一方、病院は、借金の塊となっていて、廃業も出来ない。
建築費の高騰で、建て替えも出来ない。
介護保険設立の時のスローガンは、介護は、嫁に背負わせてはいけない。
社会で背負うべきだ、と言う立派なものだった。
もっともだが、今は、既に子供も嫁もいない老人が多くなった。
学校も、保育園も、病院も、今年の春から、利用者が減っている。
社会が、コロナ以来、施設を頼らない生活を学んだのかもしれない。
施設側も、コロナ融資で、資金繰り的には、維持できた。
でも、いまだに、人手不足で、経営は赤字のままだ。
これで、サービス単価が削られては、ボーナスを支給できず、更にスタッフは辞める。
そして、やがては、倒産する。
あらゆるサービスは、倒産し、新たな事業者にとって変わられる。
でも、医療には、新たな担い手は出ない。
医師や医療法人でしか、許可されないからだ。
介護保険みたいに、株式会社でも、経営できるようになれば、大企業による新規参入はあるだろう。
医師会がどんなに頑張っても、やがて、そうなるのではないかと考えている。
それが、日本国民にとって幸せなのかはわからない。
戦後生まれた、国民皆保険と医療制度は、一度崩壊するのではないかと思う。
その先は、まだ見えてこない。
でも、その荒波を乗り切るのが、経営だ。
血糖156 饅頭とアーモンドチョコレートの続編となる。
古希を迎えた未成年 代表 湖山泰成
