湖山劇団旗揚げ興行

20代の泰成君は、映画だけではなく、演劇も良く観て回った。
学生運動の次の流れは、若者の劇団だったのかもしれない。
政治活動で、日本を変えられなければ、演劇で文化を変えようとしたのか。
とにかく、面白くないと、刺激的でないと注目を浴びない。
今の、YouTuberに似てなくもない。
劇団長、主宰者は、カリスマだった。
でも、その頃にも、お笑いの劇団や、コミックバンドは、一定の人気があった。
落語も、熱かった。
日本の各自治体の支援で、映画祭、コンサート、演劇が行われてきたが、市長、知事が変わると支援がなくなり、事業が継続できなくなる例が多い。
補助金次第で、市民に根付かなかったのだろう。
文化は都会集中、東京集中が進んでいる。
勿論、テレビやネットで、世界標準のアートを楽しめる時代だ。
でも、生の人間との触れ合いは、違う。
人の記憶は、人間との出会いが1番、深く残る。
人間の本能ではないか。
今、何故、劇団が少ないのか。
コロナのせいだけではないと思う。
社会における人間関係が変わってきたのだろう。
日本の村社会が、崩壊し、大衆文化の時代となる。
次の日本の社会はどうなるのだろうか。
私の心には、もう既に、お笑いを求める余裕はなくなった。
笑えないのだ。
現実の重さに負けてしまっているのか、心が、老いて萎びてしまったのか。
幻の湖山劇団。
職員で、演劇集団を作るのも、私の企画にはあったのだが。
もはや、私自身が、役者になってしまった。
湖山Gの代表という、経営者の役だ。
もう、終身、舞台に立ち続けるしかない。
オペラ座の怪人ではない。
黒澤明監督の、生きる、の心境だ。
湖山劇団の旗揚げ興行は、準備中。
演目は、減災・防災。
カーテンコールは、まだまだ先だ。

能登地震195日
血糖138

湖山G代表 サンダーバード代表 健康の駅理事
団長 湖山泰成

銀座湖山日記

Posted by kobayashi