継続する組織、引退できない老人

私は、10代から、サークル活動、小説の同人誌ファンクラブに積極的に参加した。
私は、SF同人誌の編集長をしていたこともある。
信じてもらえないだろうが。
公害環境汚染の市民活動、平和活動にも積極的に参加した。
20代は、冒険小説や、映画の集まりで楽しんだ。
映画祭には、休暇をとって、しっかりと、何十本と鑑賞する。
30代からは、あらゆる経営勉強会、異業種交流会にも参加した。
当時、ブームだったのだ。
それから、40年は経過した。
その頃の、勉強会や、市民団体はどうなったか。
名前は残っていても、当時の創業者とその取り巻きしか残っていない。
次の世代の会員がいないのだ。
歌手のファンクラブもそうだと思う。
中心人物と、その取り巻きファンだけの竜宮城になって、そのままで組織自体が老いる。
新陳代謝がないのだ。
社会の変化に伴う進化、進歩が出来ないのだ。
良い意味の原理主義団体なのだろうか。
結果として、若い会員が入らない組織は、会員の老齢化と共に社会から消えて行く。
趣味の団体なら良いのだが、社会革新を唱えて集まった若者も、やがて、そのまま老いて教条主義的な団体になってしまう。
政治家でも、業界団体役員でも、長期政権打破を訴えて立候補した若者が、4期5期と会長や、理事長を終身続けている。
はっきり言って、ポストに居座ってしまう。
後継者がいない、自分に変わるべき人がいない。
本当にそう思ってしまうのだ。
本人だけは。
革新は、革命、謀反の反旗の下でしかないのだろうか。
温厚な継承が良いのか、革命が良いのか。
どちらでも、良いと思う。
国民が、戦争で犠牲にならなければ良いのだ。
市民が、民主的に参加できれば良いのだ。
職員が、普通に家族を養えれば良いのだ。
そして、孤独な老人は、優しく看取ってもらえれば良いのだ。
年をとって良い事は、私欲がなくなって来る事だ。
闘争心がなくなってくると言っても良い。
単なる衰えと言う勿れ。
悟りとは言わないが、老齢の境地というのはある。
静かな平凡な暮らしを送るご隠居。
それが、最高の人生だと思う。
最近、その手の映画もあったと思う。
フーテンの寅さんだけではない。
後期高齢者のフーテンの寅さんは、どのような人生を送ることになるのだろうか。
映画にしないでいて欲しい。

能登地震177日
血糖187 最近、若い頃の夢をみる。

湖山G代表 サンダーバード代表 健康の駅理事 湖山 泰成

銀座湖山日記

Posted by kobayashi